eGFRとは
eGFRとは、腎臓のろ過機能を数値化した指標です。
血液中のクレアチニン濃度と、年齢で算出します。
男性の場合:
若い健康な方だと100(ml/min/1.73m2)が基準値で、健康的な生活を送っていても加齢によって徐々に減少していきます。
(分子は194ですがクレアチンの数値が高いほど、また年齢が高いほど、計算式の分母の数字が大きくなるので、算出結果のeGFRは低い値になります。)
この数値が60を切るようになってくると注意が必要になります。
eGFRが低下しやすい要因
腎臓のろ過機能が低下する要因としては、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、慢性腎炎やネフローゼ疾患といった腎臓の病気などが挙げられます。
eGFR値が低いと診断されたら
腎臓の病気は自覚症状が出ないため、発見が遅れやすく、また一度悪くなってしまうと機能を回復させることはできません。
そのため数値の低下がわかった時点から、いかに機能の低下を緩やかにしていくかが重要になります。
eGFR値が60未満は要注意
eGFR値の異常を指摘された際は、腎臓内科を受診しましょう。
特に60未満の場合は将来的に透析療法が必要なほど悪化する可能性があるため精密検査をおすすめします。
当院では血液・尿検査・蓄尿検査(24時間分の尿を全て採取する検査)・腹部エコー検査といった検査を組み合わせて腎臓の働きとともに、原因を調べます。
さらに詳しい確定診断の検査としては腎生検(腎臓の組織を採取して顕微鏡で調べる検査)がありますが、全ての方が対象となるわけではありません。
1週間ほどの検査入院が必要となるため、お住まいから通いやすい総合病院へ紹介いたします。
(岡山済生会、岡山市民病院、国立医療センター等)